- interview
- 2020/07/30
暮らしに合わせて、仕事をつくる
- インスタ活用コンサルタント
- 白河晃子さん
観光客や地元の人たちで賑わいを見せながらも、緩やかで柔らかな時間が流れる鎌倉。そんな鎌倉と同じような空気を纏った白河晃子さん。
今年4月に鎌倉に引越し、ご主人と二人の息子さんとの暮らしを大切にしながら、自分らしい働き方を実現されている姿は多くの女性からも憧れの的。
白河さんがどのように今のライフスタイルを手に入れたのか、
どんな思いで今の仕事をされているのか、
その秘訣と魅力に迫りました。
これといってなりたいものがなかった
大学時代、周りに流されるまま就職活動をし、ミーハーな気持ちでメディアやメーカーを受けるも不採用。
これといって行きたい会社もなりたいものがあった訳でもなく、就活が長引くのが嫌でキャリア思考の強かった父の後押しもあり、内定をもらっていた大手銀行に入行。法人営業として働くことになる。
働き出してからは仕事が大好きな弁護士の母の影響もあり、
『カッコよく働いている自分でありたい。
バリバリ働く女性でありたいと思っていました。
完璧主義の性格で、できないと思われたくない!という気持ちも強く、頑張って表彰されたりもしたけれど、仕事自体は地味で大変。正直面白くなかったし、好きじゃなかった。
お給料だけは良かったので、ブランドのいいスーツを買って、見てくれをカッコ良くして。その頃はそういうものを手に入れた瞬間が一番満足を感じていました。』
最終的には10年銀行で働くことになった白河さんでしたが、その間に3回退職しようと試みたことがあったそうです。
1回目は”好きを仕事にしよう”と思い受けてみた劇団四季から思いがけず内定をもらい上司に退職を告げるも、
“好きを仕事にするのは違うのでは?”
と説得され残ることに。
2回目は”営業がイヤで感情的に辞める!”となったものの、異動させてあげると上司に説得され残ることに。
結果的にはその上司が先に退職することとなり異動の話はなかったことに…
『でも、2回目までは自分でも辞める覚悟ができていなかったのだと思います。
他にやりたいことの選択肢もなく、せっかく入った銀行をやめて父にがっかりされたくない。
そんな気持ちもあり、父にも辞めようとしていたことは話していませんでした。』
こういう母でありたい
しかし、10年目の節目にようやく退職をすることになります。
『父に退職しようと思うと話したところ、
10年も働いたら世の中の仕組みやお金のこともわかっただろうし、良いんじゃない?と意外な反応が。
そしてなにより子供の存在が大きかった。
ベビーシッターを使い21時過ぎに帰宅して、その後はご飯にお風呂にとルーティンだけで子供との時間が終わってしまう。
そんな生活をしているのに、仕事も終わらず全部が中途半端。いつもイライラしていました。』
もっと子供との生活を大事にしたい。
いつもニコニコと、ゆとりを持って子供たちに接する母でありたい。
そんな思いが、最終的に退職するという覚悟に繋がったと言います。
新たな仕事、新たな世界
しかし、専業主婦になったものの1ヶ月もしないうちに自分に合わないと感じた白河さん。
子供との生活も大事にしながら働く方法はないかと思っていたところ、縁あって人材マッチングの会社で週3日だけ勤務することに。週1ミーティング以外はオンラインでもOK。
さらに、昔ながらの銀行とは真逆のベンチャー企業ということもあり、新しい価値や仕事を創っていく姿はとても刺激的で、SNSを使った発信や研修などに触れたことで白河さん自身もSNSを使うようになります。
すると、SNSを使って個人で仕事をしたり、発信している人たちがいることを知り、白河さん自身もブログで発信を始めることに。
ライフコーチとの出会い、起業の覚悟
そんな中、働くママ向けにライフコーチとして活動されている方のブログをみつけ、会ってみたい!とワークショップに参加。
すぐさま同じコーチングスクールに通い始め、これを仕事にやっていこうと。
時同じくして理想のライフスタイルを実現されていた女性起業家の起業塾にも参加。
『海が好きで、銀行に勤めていた頃から、自然の中で暮らしたい、という思いがありました。
そして、あくせくすることなく、ゆとりを持って、仕事も子育てもしたい。
そんな自分の思い描く理想のライフスタイルを手に入れるために起業をしよう』
そう覚悟が決まります。
銀行を退職し、起業の道を歩み始めたのですが・・・
ライフコーチを始めたのもつかの間、鎌倉に移住、そして、インスタを始めるきっかけとなったある「転機」が訪れるのです。
転機となったシリコンバレー
そんな矢先、ご主人の仕事の関係で、「シリコンバレー」にしばらく滞在することに。
滞在先で撮った写真をインスタにアップしたところ、想像以上にたくさんの反応があったことで、
”楽しい!”と感じ、
いろいろ調べていく中で、ジェットスター航空が「インスタアンバサダー」を募集していることを知ります。
『インスタを極めたら、アンバサダーになって、また海外に行けるかも!?
そんな気持ちから自己流でインスタを研究、さらに、インスタを教えていた知人にも、教えてもらうようになりました。』
すると今度は、起業塾の方から
“インスタを教えて!”
とお声掛けいただき、インスタを教えることに。
『ライフコーチとして、起業しようと思っていたものの、ライフコーチは、メンタルや生き方を変化させていく仕事。
自分だったら、何かで実績をつくった人、ライフスタイルに魅力がある人に相談したいなと。
だから、まずはインスタで実績を作って、自分が理想のライフスタイルを叶えよう、と思うようになりました。』
鎌倉へ移住、インスタを通して伝えたいもの
シリコンバレーの滞在は、
白河さんご自身だけでなく、
ご主人にとっても変化をもたらしました。
それまで住まいは都内、
自然のある場所には週末に行くもの、
という考えだったご主人でしたが、
シリコンバレーという自然に囲まれた環境で数ヶ月過ごしたことで、
オンラインでも仕事ができること、
自然の中で暮らしながら、子供たちと過ごすことの楽しさを実感。
白河さんが思い描いていた、自然に囲まれた環境での暮らしが、一気に実現へと向かい、今年の4月に鎌倉へ移住することに。
現在、インスタ講座を中心に活動されている白河さんですが、インスタそのものを教えたいわけではない、と言います。
『インスタは、その人の世界観や魅力の見せ方や伝え方を、育てていくためのブランディングツール。
インスタをやっていった先に、生活が彩り、自信がつき、人生の変化につながると思っています。
そのためにはテクニックも必要ではありますが、自分らしさを捨ててまで、小手先のテクニックに走って、稼ぐことが目的ではない。
自分のライフスタイルを大事にしているからこそ、ファンもつく。インスタを通して、理想のライフスタイルを叶えていくことを伝えたい。』
そう語ってくれました。
周りの目を気にして生きていた
エリート人生を手放し、
本当に自分が望む生き方を選択したことで、
肩の力が抜け、心にゆとりが生まれたのだろう。
白河さんといると、とても穏やかで優しい気持ちになれる。
それがインスタを通しても伝わり、
そんな白河さんにみなが憧れるのだろう
とお話を聞いて感じました。
- インスタ活用コンサルタント
- 白河晃子さん
1983年生まれ。千葉県出身、鎌倉在住。二児の母。
大学卒業後、大手銀行に入社。
結婚、2度の出産を経て、職場復帰を果たすも、
より家族や暮らしに軸足を置きながら働く道をを追求したいという想いから、コーチングを学び、起業。
2018年、インスタ活用コンサルタントとして活動開始。
暮らしやビジネスを豊かにするための「インスタ講座」を、数多く主催している。
プライベートでは、2019年、都内より鎌倉へ移住。