- column
- 2022/06/15
働き方改革で、本当に女性は働きやすくなるのか?
「仕事にやりがいは感じているけれど、子どもとの時間がなかなか取れない」
「急な休みをとって会社に迷惑をかけてしまった…」
女性は仕事だけではなく、家事や育児など両立しなければならないことがたくさんあります。
今の社会は女性がライフステージの変化に合わせて働きやすい環境とは言い難く、働くためにはさまざまな問題を解決しなければなりません。
だからこそ、女性はワークライフバランスを考えたときに、仕事を続けるか辞めるかの選択に迫られる状況が多くあります。そのため、スキルやキャリアが豊富でも、活かせないのが現実です。
そんな中、女性が社会で活躍できるように働きやすい環境を整えるべく、国のバックアップのもと「働き方改革」が企業に取り入れられはじめています。
果たして、働き方改革で働く環境は変わるのでしょうか?
働き方改革とは
「ライフステージの変化に合わせて、働き方も柔軟に変えられたら働きやすいのに…」
理想のワークライフバランスを実現させたいと考える女性は多いです。
ワークライフバランス実現のために注目されている働き方改革とは、多様な働き方を選択できる労働環境を整えていくことです。
働き方改革が企業で取り組まれるようになった背景には、日本の労働人口の減少が急速に進んでいることが影響しています。そのため、働きやすい条件に柔軟に対応し、働き方の選択肢を広げることで労働人口を増やさなければなりません。
働き方改革の実現によって、ひとりひとりが理想のワークライフバランスを実現しながら働けるようになります。さらに、選択肢が広がることで働きたくても働けなかった女性の活躍や優秀な人材確保にも繋がります。
働き方改革で女性の働きやすさは変わるのか?
柔軟な働き方を選択できることで、女性の活躍が期待されている働き方改革。女性が働きやすいと感じるには、仕事と家庭の両立ができるかどうかは重要なポイントです。
働き方改革によって、女性の働きやすさはどのように変わるのでしょうか?
■働く場所や時間が多様化するリモートワーク
リモートワークの普及により、時間や場所に縛られず、ネット環境さえ整っていればどこでも仕事ができます。会社に通勤しなくても、自宅や家近くのレンタルオフィスなどで働くことが可能です。
通勤時間を削減でき、さらに自分の好きな環境で働けるなど、時間や場所が自由に調整できるので、仕事と育児、介護などの両立がしやすくなる注目の働き方です。
■残業時間の制限で長時間労働を削減
長時間労働はワークライフバランスが取りづらくなる原因のひとつです。
日本では、世界と比べても働く時間が長く、過労や離職の原因になっています。その背景にあるのが、働けば働くほど評価される社会の風潮です。
しかし、2019年に働き方改革関連法が改正され、時間外労働の上限が月45時間・年360時間に定められました。違反すると厳しい罰則が課せられるようになったのです。
そのため、長時間労働を削減し、働き方の多様化やワークライフバランスの実現が期待できます。
参照:厚生労働省
000463185.pdf (mhlw.go.jp)
■休暇が取りやすい環境
働きやすさで重要なのが、休暇を取りやすい環境であるかもポイントです。
女性が働く上で心配になるのが、子どもの体調不良や急な用事で仕事を休まなければならないこと。そのため、休みやすさは、長く働ける環境であるかに繋がります。
休暇の取得を促進するべく、2019年に労働基準法が改正され、全企業で年次有給休暇を年に5日間取得することが義務づけられました。守らない企業には罰則が科せられます。
これにより、いままで休みの希望を言い出しづらかった職場でも休暇を取りやすい雰囲気に変わることが期待されています。
参照:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000463186.pdf
■社会のIT化に対応!DXの推進
ITを普及させることで生産性が向上でき、労働者の負担を軽減させながら短時間で成果をあげることが可能です。
例えば、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)を導入すれば、単純なパソコン動作を自動化できるので、その分の労働時間を削ることができます。
DX化により、労働の負担軽減で働きやすくなるだけではなく、企業の人材不足問題の解決にも繋がります。
女性が働く上で考えておきたい課題
女性にとってライフステージの変化によって起きるさまざまな課題は、働きづらくなる原因のひとつです。女性は課題を解決するために、その都度働き方を選択しなければならない状況になります。
そのため、いつ、どのような課題に向き合わなければならないのか、見通しを持ち考えておくことも大切です。
■待機児童問題
女性が働きはじめるときに大きな壁となるのが待機児童問題。子どもがいる女性は仕事をしたくても子どもの預け先が確保できなければ働けません。保育施設が決まらず待機児童になり、仕事ができない女性が多く、深刻な社会問題になりました。
さらに、保育園を探したり入所するための申請をしたりする、いわゆる保活は、必ず保育施設に入れる保証もないまま子どもを連れてやらなければならないため、子育て中の女性にとってかなりの負担です。
■共働き家庭が直面する小1の壁
保育園の時と環境が大きく変わる小学校。そのため、小学校入学を機に働き方を見直す人が増えるのです。そもそも、小学校に入学すると、学童はあるものの保育園と比べて子どもを預けられる時間が短くなります。
しかも、今まで以上に預け先の確保が大変になるにもかかわらず、このタイミングで働く時間が延びる女性も多くいます。学校に入学すると時短勤務の制度が利用できなくなり、フルタイムに戻さなければならない企業が多いのが現状だからです。
このように、子どもの環境も働き方も大きく変化し、仕事と育児の両立が今まで以上に難しくなります。
■親も子も悩む小4の壁
心も環境も勉強も変化して、親子でさまざまな壁を乗り越えていかなければならない時期が小学4年生の頃と言われています。これを小4の壁や10歳の壁といい、この時期をうまく乗り越えられるかが将来にかかわってくるほど、子どもにとって大切な時期です。
例えば、小4になると、学童をやめる子も増えていきます。そのため、子どもの放課後の居場所がなくなり、共働きの家庭だと大人の目が届かなくなる可能性が高いのです。
居場所だけではなく、勉強につまずきやすい時期でもあるため、勉強の面でも親のサポートが必要になります。つまり、子どもの成長や環境を優先させると、働き方をどうすればよいのか悩む女性も多いのです。
■離職者が多い親の介護
親の介護をしなければならなくなっても、金銭的な理由や介護から離れるために働き続けたい女性は多いです。
しかし、働くことを希望しても、親の介護が理由での離職が増えています。実家が遠かったり、会社からの理解が得られなかったり、仕事と介護の両立をするのが難しいからです。
介護だけに専念すると、子育てとは違い、成長することがないので先が見えない状況にストレスを抱えることも。介護が必要になったらどうするのか、事前に話し合って考えておくことも必要です。
ワークライフバランスを考える必要性
日々の生活や人生の充実度にもかかわってくるワークライフバランス。希望のワークライフバランスを実現できる環境は女性の働きやすさを向上させます。女性にとって、仕事と家庭の両立ができるかどうかが働きやすさに繋がる可能性が高いからです。
ワークライフバランスの実現のために、どのようなバランスを取れるとよいのか、ひとりひとり理想は違います。だからこそ、女性は状況の変化に対応しながら、その都度働き方を柔軟に変えられる環境が求められているのです。
自分にとってちょうどよいバランスが取れる働き方を見つけていく必要があります。
「起業」もひとつの選択肢
子育てや介護など仕事と両立しなければならないことがあるからこそ、女性の働き方として「起業」という選択肢を考えてみるのもひとつの手です。
会社員でいる限りは、働き方を会社に委ねなければなりません。必ずしも自分の希望が通るわけでもなく、理想のワークライフバランスがとれなくなった時に、会社員として働くのが厳しくなります。
起業をすれば、自分で仕事の量を調節しながら、時間に余裕を持ち仕事と家庭を両立できます。働く場所も時間も選べるので、子どもの急な体調不良や状況の変化にもすぐに対応可能です。
さらに、起業は女性の人生を充実させるためにも、好きなことを仕事として始めるチャンスでもあります。仕事も家族の時間も大切にしたい女性だからこそ、起業という働き方が向いているのではないでしょうか。
まとめ
女性は仕事だけ、とはいかないのが現実。だからこそ、起こりうる課題を予測し、将来への見通しをもつことで、理想のワークライフバランスの実現に近づいていきます。
ライフステージの変化に柔軟に対応し、自分の人生を輝かせるためにも働き方の選択肢を増やしておきましょう。
ミアビータは、もっと自分らしく生きるために40代からのキャリアを一緒に考えていくサービスです。
ひとりでは起業が不安な方も安心!セカンドキャリアスクールでは専門家のサポートも受けながら、刺激し合える仲間と一緒に、自分らしい働き方の実現にむけてチャレンジできます。
/
ミアビータに会員登録いただくと、今なら無料で
⚫︎ 初回45分オンラインキャリア相談
⚫︎ 理想の働き方を叶えるまでの7ステップ動画プログラム
⚫︎ 理想を叶えるまでの自分の現在地がわかる診断テスト
を受けられます!
\
月1のワークショップや理想のキャリアをすでにかなえているロールモデルの方との交流など、モチベーションを保ち続けられる魅力的な環境が手に入ります。
ミアビータで、自分らしい働き方をみつけませんか?
==============
40代から人生を変える
キャリア創造サービス
✨ミアビータ✨
https://meavita.jp
==============
(文:相原あん)