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2024/09/19

子育てとキャリアは両立できる?親子で直面する「小1・小4の壁」とは

小学校入学を控えた子どもがいるワーキングマザー(本文では以下ワーママと略します)は、「小1の壁」に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。


子どもが小学生になると生活スタイルが大きく変わるため、子育てとキャリアの両立がこれまでよりも難しく感じるかもしれません。


また、子どもの学習面や人間関係での心配事が増える「小4の壁」でも、子どもに寄り添うためにキャリアを諦めるべきか悩むワーママもいるでしょう。


この記事では、「小1・小4の壁」で抱えやすい悩みと、「小1・小4の壁」を乗り越えて子育てとキャリアと両立する方法を詳しくお伝えしていきます。

保育園時代とのギャップに悩む「小1の壁」とは

子どもが小学校に入学後、保育園時代とのギャップに悩み、思っていたように仕事ができなくなることを「小1の壁」と言います。


小1の壁では、どのような悩みを抱えやすいのか見ていきましょう。

子どもの登下校の時間と勤務時間が合わなくなる

自治体により異なりますが、小学校の登校時間は8時前後が多く、下校時間は1年生だと14時〜15時頃です。


そのため保育園では7時半から預けられたのに、小学校では8時に子どもを送り出すまで家を出られないなんてことも。


放課後は学童などの預け先が見つかれば問題は少ないですが、下校時間に間に合うように帰宅しようとすると、フルタイムでの勤務は難しくなります。


勤務時間の調整が難しく両親が先に家を出る場合は、親子ともに不安を抱えながらも、子どもが1人で戸締りをするご家庭も少なくないでしょう。

学校での子どもの様子がわからなくなる

小学校に入ると、保育園の時のように子どものことを先生に聞く機会が減ってしまいます。


保育園では、連絡帳やアプリで園での様子を教えてもらえたり、送迎の際に先生とお話ししたりする機会が多いです。


しかし小学校では保育園のような連絡帳はなく、先生と直接話せる機会は個人懇談や授業参観などの行事の時が中心になります。


そのため、ちゃんと学校生活に馴染めているか、勉強についていけているかなどの子どもの様子がわからなくなることがあるでしょう。

時短勤務制度が終わり仕事と家事育児の両立が難しくなる

会社(事業所)によっては、子どもが小学校に入るタイミングで時短勤務制度が終わることも。


フルタイム勤務を再開したものの、気力も体力も消耗して仕事と家事育児の両立が難しくなるケースは珍しくありません。


仕事を優先すると家事育児が疎かになってしまい、家事育児を優先すると仕事に影響が出てしまうのでないかと悩む方も多いです。


そのため時短勤務制度が終わるタイミングで、やむを得ず退職を考える方も少なくないでしょう。

学習面や人間関係の悩みにも直面する「小4の壁」とは

小学校高学年に差し掛かり、子ども自身が学習面や人間関係の悩みに直面することを「小4の壁」と言います。


小4の壁では、どのような悩みを抱えやすいか見ていきましょう。

放課後の居場所がなくなる

放課後の居場所となる学童などの施設は、どうしても低学年の子どもが中心になりやすいです。


親としては学童に行ってくれる方が安心ですが、高学年になると子どもが行きづらく感じることもあるでしょう。


1人で留守番させるには不安が大きい小4は、放課後の居場所をつくってあげるのが難しくなります。

授業が難しくなりついていけなくなる

小4になると学習内容が一気に難しくなり、授業についていけなくなる子どもが増えてきます。


特に算数は抽象的な問題が増えたり、桁数の大きい数の計算が出てきたりするため、つまづきやすいでしょう。


授業についていけなくなることで自己肯定感が下がって不安定になり、反抗的な態度につながってしまうことも考えられます。

人間関係の悩みが増える

精神面の成長に伴って、人間関係の悩みが増えるのも小4頃からでしょう。


仲間意識が芽生えて「この子は好きだから一緒にいたい」「あの子は苦手だから一緒にいたくない」などの仲間外れが起きやすくなる時期でもあります。


人間関係がうまくいってないことを両親に話せず、1人で悩みを抱えてしまう子どもも多いため、日頃から親子のコミュニケーションを意識して取ることが大切な時期です。

「小1・小4の壁」を乗り越えてキャリアと両立する5つの方法

ここからは、「小1・小4の壁」で抱えやすい悩みを乗り越えて、キャリアと両立する5つの方法をお伝えしていきます。

1.当面は時短勤務を続ける

親子とも小学校の生活リズムに慣れるまでは、可能であれば時短勤務を続けると良いでしょう。


子どもの小学校入学を区切りにフルタイム勤務を再開しないといけないと考えているワーママは多いです。


しかし厚生労働省の雇用均等基本調査(※1)によると、子育てのための時短勤務等の措置は、40.8%の事業所が小学校入学以降も対象としています(2023年度の調査結果)。


およそ4割の事業所は小学校入学以降も時短勤務を認めているため、就業規則を確認して担当者に相談してみましょう。


※1参照:厚生労働省「雇用均等基本調査 令和5年度」(2024年7月31日発表)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r05/03.pdf

2.日頃から家族や地域の方とコミュニケーションを取る

放課後に子ど安心して過ごせる場所づくりのためには、日頃から祖父母や近所の方、親しい友人などと積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。


急な残業が入った時などに子どもを預かってもらえる環境が整っていると、親子ともに心強いでしょう。


また、仕事が大変な時や子育てで悩みがある時などに相談できる方がいると、困難な状況を乗り越える力になります。


周囲の人に頼るのは気が引けるかもしれませんが、「相手が困っている時はこちらも精一杯サポートしよう」と考え、助け合える関係を築くよう心がけましょう。

3.子育てに理解のある会社に転職する

会社によっては、ワーママが働きやすい制度が整備されていないこともあります。
その場合は、思い切って転職を考えるのも一つの手です。


転職活動の際は、以下の条件を参考にしてみてください。


⚫︎子どもが小学校入学以降も時短勤務が可能
⚫︎リモートワーク可能
⚫︎フレックスタイム制度がある
⚫︎有給を取りやすい
⚫︎子育て中のスタッフが多い


このような条件が揃った会社は、子育て中でも働きやすいでしょう。

4.フリーランスの仕事に挑戦する

仕事を頑張りたいけど子どもとの時間も大事にしたい、フレキシブルに働きたいという方は、フリーランスの仕事に挑戦するのもおすすめです。


フリーランスは、特定の企業と雇用契約を結ばず、自分のスキルを活かして仕事を請け負う働き方のこと。


仕事の時間を調整しやすく、在宅での仕事が可能なため、家族で過ごす時間も大切にできるでしょう。


ただし、収入が不安定になったり、自己管理の負担が増えたりするなどのリスクがあることも十分に理解しておく必要があります。

5.得意を活かして起業する

得意分野や専門知識があるなら、それらを活かして起業することも検討してみましょう。


フリーランスは仕事を請け負う働き方ですが、起業は新しいビジネスを立ち上げたり、自分でオリジナルサービスをつくり、お客さまに提供する働き方です。


仕事内容や働き方、勤務時間などもすべて自分次第になるので、子育てを最優先にして働くことも可能です。


「得意なことがあれば起業できるかもしれないけど、自分にはそのようなスキルがない」と悩む方も少なくないでしょう。


しかし「好きなこと」や「熱中できること」があれば、それが仕事につながる可能性は十分にあります。


1人でゼロからスタートするのは大変なので、まずはセミナーを受講したり専門家に相談したりするのがおすすめです。

まとめ

この記事では「小1・小4の壁」を乗り越えて、子育てとキャリアを両立する方法をお伝えしてきました。


親子ともに生活スタイルが大きく変わったり、子ども自身が様々な悩みに直面したりすると、これまで通りに働くことが難しく感じる場面があるかもしれません。


まずは、現在の環境での働き方を見直してみましょう。


そのうえで「フリーランス」や「起業」といった、家族との時間を最優先にできる働き方も選択肢として考えてみてください。


ご自身に合った働き方を見つけるために、一度専門家に相談してみるのもおすすめします。


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(文:深川あかね)