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2022/04/13

定年退職?役職定年?会社員のキャリアで大切なこと

「このまま会社員として働き続けて良いのか?」
「私らしく生きるってどんな感じなんだろう?」

ここ数年で私たちの働き方は一気に多様化しました。場所に捉われず働く人、個人で活躍する人、好きなことを仕事にする人…。

会社員として定年まで勤め上げることが当たり前であった時代から、大きく変わってきています。もちろん、会社員として働くことが悪いということではありません。会社員も、人生を豊かにする立派な選択肢の一つ。

今回は、会社員が定年まで働き続けるということ、会社員として働く方がキャリアを考える上で大切なこと、会社員以外の選択肢についてお伝えしていきます。

会社員が40代からのキャリアに悩む理由

社会人としてのキャリアを積み、より一層責任が重くなる40代。一方、結婚・出産・子育てなどのライフイベントを経験することで、自身や家族の在り方を考える方も多いです。

「自分のキャリアにはどんな選択肢があるのか」
「このまま今の働き方を続けて良いのか」
「本音は家庭を優先したい」

など、悩みの種は様々。
40代は働き方・生き方を考える上で、大きな節目と言えます。

会社員のキャリア選択

では、会社員として働き続ける場合、どのような選択肢があるのでしょうか。
以下に3つの事例をご紹介します。

▪️社内昇進

現在働いている会社で、会社員として更にキャリアアップしていく選択肢です。40代となると、昇進の有無が見えてくる方も多いのではないでしょうか。

社内昇進の一番のメリットは「見通しがきく」ということです。昇進のタイミングや働き方、給与など、今働いている会社の事情が分かっているため、大体の将来の自分の姿を想像できます。

デメリットは、見通しがきくとは言え、確約はできないということ。

当然のことですが、昇進は人事によります。当人の能力だけでなく、その他の状況等も合わせて昇進の有無や時期、その後の仕事内容が決まります。自分の力だけではどうにもできない、不可抗力が大きいという点が難点です。

▪️キャリアアップ転職

これまでのキャリアを活かし、より条件の良い会社へ転職する選択肢です。「条件」というのは仕事内容・給与・プライベートとの両立など、個々によって内容は様々。自身の経験を活かして、ステップアップできるのはとても幸せなことですよね。

一方、40代からの転職は簡単ではないという事実もあります。管理職経験や専門職の需要はありますが、狭き門で、希望の条件に合う転職先を見つけること自体が非常に難しいというのが現状です。

▪️昇進を希望しない

昇進を望まずに働き続ける選択肢です。特に女性は、プライベートとの両立のしやすさや、精神的負荷を軽減したいなどの思いから、昇進を避ける方もいます。

定年退職と役職定年

「定年」という言葉はほとんどの方が聞いたことがあると思いますが、会社員のキャリアにおいては2種類の「定年」が存在することをご存知でしょうか。

定年退職制と役職定年制です。以下で、それぞれどのようなものなのか説明します。

▪️定年退職とは?

会社の定める年齢に達した時点で労働契約が終了し、退職することです。定年退職制を採用している会社は多くありますが、定年となる年齢は様々です。

定年退職後、再雇用制度にて再度雇用契約を結ぶこともできますが、それまでの正規雇用と雇用形態は異なります。給与や働く日数など、ライフスタイルが大きく変わるため、定年退職というのは会社員にとって非常に大きな節目となります。

▪️役職定年とは?

役職定年制とは、会社員がある一定の年齢に達したタイミングで、課長や部長などの役職から退く制度です。

役職定年制が浸透した理由として、1994年に60歳未満の定年が高年齢者雇用安定法により禁止された背景があります。しかし、会社としては人件費の削減や若手社員の活躍などを推進したい気持ちがあり、結果として役職定年制が広がりました。ただし、会社によって、制度の有無や内容が異なります。

役職から外れた後は同部署内で他職務に就いたり、他部署へ移動になったりと状況に応じて様々です。具体的には、後輩への技術・技能の伝承、相談相手・サポート役といったポジションがあります。ただし、現実的には所属部署での主要な業務に携わる人が52.8%と、職種の変化なく働き続ける人が多いようです。

また、役職定年に伴う影響は職務内容だけではありません。


・給与が大幅に減る
・年下上司との関係が難しい
・今までの知識・技術を活かせない職務内容
・会社からの期待を感じない


上記のような理由から、モチベーションの維持が難しいという側面もあります。

もし、今働いている会社に役職定年制度がある場合、予めその内容はしっかり確認しておきましょう。会社員のキャリア形成に大きく影響します。

参照:独立行政法人 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
65歳定年時代における組織と個人のキャリアの調整と社会的支援 (jeed.go.jp)

▪️退職後の準備で必要なこと

退職後の準備で大切なことについても説明します。

《金銭面》

定年退職、役職定年いずれにしても、ほとんどの場合は収入に変化が生じます。収入がどの程度変化するのか、企業年金の受取額はいくらなのかなど、マネープランを確認しておくことが重要です。

金銭的な不安は心の余裕にも繋がるため、できるだけ早いうちから準備しましょう。


《心構えと生きがい》

人生100年時代とも言われるようになりました。仮に65歳で定年退職した場合、まだ人生は35年残っています。これまで多くの時間をかけてきた仕事を辞めると、心にぽっかり穴が空いたような感覚に陥ってしまう方も少なくありません。

退職後もまだまだ続く人生。新たな人生のステップを前向きに踏み出すためにも、ライフスタイルが大きく変わる心構えと、自身の心を満たす生きがいを持つことが大切です。

会社員以外の選択肢

多くの方が大学・短大・専門学校などを卒業した後、会社に就職します。働くことを考えた時に会社員として雇用されることを前提に考える方が多いですが、会社員以外にも色々な働き方があるのです。

固定概念に捉われず様々な選択肢を持っておくことは、結果としてあなたの理想の暮らしを叶えることに繋がります。

▪️副業

副業とは、本業以外の収入を得る仕事を指します。副業で得る収入、それにかかる時間、労力が本業と比較して少ないことが特徴です。

雇用形態はアルバイト、在宅ワーク、内職など様々。例えば、物販サイトでハンドメイド商品を売ったり、クラウドソーシングサイトでライターやWebサイト制作、動画編集を受注することなども副業にできます。

もし、興味のある職業があるならば、初めは副業として始めてみることがおすすめです。実際に仕事にしてみることで自分に合う合わないを判断できたり、新たな気づきを得ることもできます。

副業が軌道に乗り、本業の収入を上回るようになれば、本業を辞めることも選択肢の一つになります。定年退職後の趣味や収入源にもなるかもしれません。

ただ、所属する会社によっては副業禁止の場合もあるので、あらかじめ規則の確認はするようにしましょう。

▪️複業

複業とは、文字の通り複数の本業を持つことです。収入・労力が本業と同等かそれ以上の場合を指します。

副業として始めた仕事が複業になることもありますし、複数の事業が軌道に乗ると収入の柱としてもより安定します。

その分、責任や労力が増えるため、自身で仕事のボリュームをコントロールしていくマネジメント力が求められます。

▪️起業

起業とは新しく事業を立ち上げることです。副業や複業と比較すると壮大なもののように感じるかもしれませんが、もし具体的に行いたい事業やビジョンがあるとすれば、意外と簡単に始められるケースもあります。選択肢の一つにしてもいいでしょう。

起業の場合、個人事業主や株式会社など、事業形態は問われません。あくまでも、事業を起こすことを起業と呼びます。

起業自体が目的ではなく、その事業を通して何をしたいのか、起業を通して自分がどうなりたいのかが大切です。

自身の生き方や働き方、社会へどのような影響を与えたいのかなどを総合して考えてみてくださいね。

キャリアを考える上で大切なこと

仕事は生きていく手段の一つです。つい「こうしなければならない」「普通はこうする」などと、枠にはめて考えてしまいがちですが、その判断は個々で異なって良いものなはずです。

また、コロナ禍を機に働き方も大きく変わりました。そしてこれからもどんどん変わり、多様化していくでしょう。

かつての常識が通用しなくなる中、自分の理想とするものは何で、どんな選択肢があるのかを時代に合わせて考えていくことが大切です。

▪️「会社員=安泰」とは言えない時代

かつては就職し、定年まで働くことが当たり前とされていた時代がありました。しかし、日本の大手企業でも倒産やリストラはありえます。

世界時価総額ランキングでも、ここ30年でトップ50に入る日本企業が大きく減少しました。


平成元年:トップ50に日本企業32社
平成31年:トップ50に日本企業1社


会社勤めが安泰とは言えず、外的要因の影響を受ける可能性が常にあるのが現代です。
今後は更に、会社だけに依存しすぎない個人の生きて行く力が求められるのではないでしょうか。

▪️働き方の多様化

かつては職場に出勤し、働いて家に帰るというのが当たり前でした。しかし、コロナ禍を経て在宅ワークが浸透し、私たちの暮らしは大きく変わりました。

場所に捉われず好きな場所で働けたり、これまでなかったサービスも誕生し、新たな職業も日々生まれています。

クラウドソーシングやSNSを活用し、自身のスキルを活かして好きな時だけ働くという人も珍しくありません。働き方はどんどん多様化していっているのです。

▪️ライフステージの変化

キャリアと切っても切り離せないのがライフステージの変化です。特に30〜40代の女性は結婚、出産、子育てとライフイベントが目白押しです。

「子供優先の生活をしたい」
「私らしく働ける仕事が他にあるんじゃないか」


など、様々な経験を経て、考えや想いは変わっていきます。そんな時こそ「こうするべき」「こうしなければ」を手放し、「私はどうしたいんだろう?」と働き方、生き方と向き合うチャンスです。

▪️キャリアは自分らしく生きるための選択

私たちの目の前にはいくつもの選択肢があります。それらはすべて「自分らしく生きるため」の選択肢です。働くことも、その内容も、すべて生きていく上での選択肢に過ぎません。

選択肢を増やすために、まずは“知ること”が大事です。自分の現状と、その先で想定される未来、そして自分の本音と世の中の動き。

周りの意見や世間体に捉われることなく、「私は〇〇だから□□を選ぶ」と自信を持ってキャリアを選択できると、人生はより豊かになります。

まとめ

会社員でいれば安泰という時代が終わりました。私たちは主体的に自身のキャリアについて考え、行動しなければいけません。

一方で、様々な可能性を考えれば考えるほど、選択肢は増えて人生は豊かになります。

キャリア選択は迷うものです。しかし、迷う時こそ大きなチャンス。考えに行き詰まったら、ぜひキャリアの専門家に相談してみましょう。

ミアビータでは、40代からのキャリアについて、経験豊富なサポーターが支援しています。個別のサポートに加え、オンラインコミュニティやキャリアスクールなども充実しており、新たなステップに進む仲間が多くいます。

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(文:長岡舞)


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